雑感の日々
民主党の政権運営を見ていると血圧は上がり、目の前が真っ暗になる。
尖閣事件における対応でも、奈落の底に突き落とされるような絶望感を抱いた国民が多かろう。
経済悪化から立ち上がれない現在の我が国は、国際的地位も下落する一方であり、同盟国である米国との関係も思わしくない状況を突くかのように、支那から一方的な「経済戦争宣戦布告」を受けたのではないかと思う。
事実、経済安定という武器を以て、支那は世界を股にかけた排日政策を展開している。尖閣諸島の領有権だって、支那は日夜、ロビー活動に大枚を投じていることだろう。
それに比べれば我が国の外交戦略は、何と未熟で単純なのだと、ため息をつくばかりである。
先ごろ北鮮では、金正日の後継者がその三男である正恩にほぼ決定し、世襲三代の独裁体制が続くが、かの国の内政状況は最悪と聞く。
父から息子へ権力移譲の最中に、不測の事態が起こることをも想定し、我が国は国防を固め、対北鮮対策に知恵を絞らねばならないはずである。
また、拉致問題完全解決の道筋もつけねばならないことを考えると、防衛安全保障政策に於いては、あらゆる情報を集め、如何なる事態となっても、国土、国民を守り抜くことができる体制を構築することが喫緊の課題であろう。
そんな危急の時に、外交音痴かつ防衛無知である民主党が政権与党であることは、我が国始まって以来の「国家存亡の危機」であることは間違いない。
民主党政権には、国際秩序が変化しつつあることや、それへの対応、日本外交のあり方を熟考している節が、まったく無い。
鳩山前政権を踏襲したかのように、曖昧模糊、意味不明なメッセージを国際社会に向けて発信しているのみで、そこには外交戦略が微塵もない。
国内に目を移しても然りである。
打ち続く円高に輸出産業は瀕死の状態である。
デフレスパイラルによって国民生活は閉塞し、将来に希望が見えない。
黙って見ているだけで経済が成長し続けていた時代とは違い、政府が効果的な経済再建政策を示さない限り、この不況から抜け出す手立てはあるまい。
国益よりも党利党略を最優先する政党が政権を握り続けていては、やっぱり日本は、このまま朽ち果てていくしかないだろう。
日々、以上のようなことを考えていると、体調まで悪くなってしまいがちであるが、このまま諦めてしまうことは、靖国に眠るご英霊に申し訳なく、また、父祖から引き継いだ神州日本を子々孫々に残すためにも、骨身を惜しまず国家再興への運動を続けねばならない。
大きな目標を達成するためには、目の前の小さな事をひとつずつ解決しなければならない。そのひとつが「打倒民主党」で、当に直近の課題でもある。
大儀が伴う大きな目標無しでは、運動は進まない。
しかし、大きな目標ばかり掲げていては、理想主義に陥り、却って運動は進まない。
運動とは、自分の主義主張を披露するのではなく、一人でも多くの賛同者、協力者を得るために行うものである。
自分の意志は曲げずに持ち続けなければならないが、それと違うことを言い、やらねばならない時もある。
今更ながら、運動とは難しいものである。